放射線診療での
医療スタッフの安全管理

1ミリシーベルト以上被ばくしたくありません。

1ミリシーベルト以上被ばくする従事者は、一部の専門性の高い手技を行うスタッフのみです。

1ミリシーベルト/年という被ばく線量は、放射線施設の近隣に居住する公衆が不要な被ばくにさらされないように考えられた数値です。
放射線従事者は専門の教育を受け、防護方法も理解し、線量計で被ばく量を正確に測られています。
このような状況下で安全に勤続できるように考案された規制値が5年間で100ミリシーベルトの線量限度です。
しかし、実際には頻回にIVRを行う一部の医師と診療放射線技師以外、全スタッフの8割程度が年一ミリシーベルト以下です。

被ばくをしたくない、と思う背景は情報不足のことがほとんどです。
放射線の管理者に、自分が行う予定の放射線業務を既に実施しているスタッフの平均的な線量を確認する、現場の放射線教育をくり返し受ける、今の被ばく線量を低減する方法を管理者や医療安全のスタッフとともに考える、といった対応策を取ってください。