IVRで患者線量を減らす有効策は何ですか。
IVR手技に応じた低減方法を選択実施することが重要です。
まず,低レートパルス透視の選択、付加フィルタの挿入、受像器(FPD)をできるだけ患者さんに近付ける、適切な視野サイズの選択、照射野を絞る、など被ばく線量低減方法を実践してください。
また,それぞれの方法による線量低減の程度を知っておくことも大事です。
透視/撮影の重要度は、IVRの手技により異なります。
たとえばアブレ-ションではエックス線視認性のよいカテーテルやワイヤを使用しますからエックス線の照射条件を低くすることで被ばく線量低減が図れます。
冠動脈病変のIVRは透視,撮影ともに多用しますから,こまめな透視のOFFと,できるだけ短時間撮影を心がける必要があります。
(参考資料:エックス線透視における患者防護の要点:10)。