放射線安全に対する基準値・参考レベル

食品や水の規制値

飲料水には食品よりも厳しい規制値を適用している

食品規制値は、汚染した食品が市場に流通しないようにして、国民の安全をまもることを目的としています。なお、この基準は、食品の摂取により受ける内部被ばく線量が年間1.0ミリシーベルトを下回るように設定しています。現在の値はコーデックス委員会(消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、1963年にFAO及びWHOにより設置された国際的な政府間機関)、やEUの流通基準、米国の基準の1/10程度と、非常に厳しい基準が設定されています。なお、ペットボトルの水は、従前は食品と同じ規制値でしたが、現在は水道水と同じ10Bq/Kgを適用しています。
一部の市民から(濃縮)という不安の声を聞くことがあります。これは生体内に取り込まれた放射性物質が代謝されることなく、体内に沈着・堆積され続けるという不安のようです。とくに骨や筋肉は細胞の新陳代謝が行われないと誤解をしている場合が多く、正確な知識を提供し、安心できるようにつとめてください。