福島原発事故の教訓

放射線災害時の適切な対応が求められる

福島原発事故直後には、放射性物質で汚染した可能性のある患者の受け入れを拒否する医療機関が相次ぎ、いわゆるたらい回しが問題となりました。また、各地へ避難した人々が、慢性疾患の継続治療のために避難先の医療機関を受診した時に、「放射線がうつる」とうわさになり、地元の患者がその医療機関を受診しないなどの弊害も生じました。こうした状況を繰り返さないためにも、医療関係者が正確な知識を持ち、冷静に対応することが大切です。