胎児への放射線影響
通常の放射線検査では胎児影響は認めない
妊婦が検査等で被ばくした場合、胎児に影響が生じる放射線量はどれくらいか、ということは詳しくわかっています。図は、妊娠中に放射線検査が必要となった患者さんに説明するためにも活用してください。いずれの検査も形態異常と精神発達遅滞のしきい値を大きく下回ります。
また、発がんへの影響は、原爆被爆者や妊娠中に放射線検査を受けた患者を対象とした疫学調査がいくつか存在します。これらの結果のいずれにおいても、放射線による発がんリスクの増大は検出されないか、1%以下に留まります(ICRP publ 84 Pregnancy and Medical Radiation)。