小児の発がんへの放射線影響
小児は成人より数倍発がんの危険性が高い
原爆で放射線を受けた人のがんになる危険性は、放射線を浴びた量と年齢別に研究されました。その結果、1シーベルトを一度に受けた場合、小児では大人の2倍以上の危険性がありました。1シーベルトより少ない放射線量を受けた人々では、年齢による差はありませんでした。最近の研究からも、小児期の放射線被ばくは成人後の被ばくリスクに比して数倍高いと考えられます(Ozasa K et.al. Studies of the mortality of atomic bomb survivors Report 14 ,1950-2003. Radiat Res 229-243, 177:2012)。
小児期に放射線に被ばくした場合は、余命が長いだけに、その他のリスク要因が加わる可能性も高く、成人よりも注意が必要です。