放射線診療での患者の被ばく

放射線検査の頻度が多く不安だと言われました。

検査の必要性を患者が納得できる対応が必要です。

慢性疾患や悪性腫瘍治療後の経過観察を受けている患者がこのような質問をすることが多いようです。
放射線被ばくへの不安ではなく、経過観察という圧迫感への不安や検査の必要性を理解できていない場合、診療内容への不満などが、形を変えて放射線被ばくへの不安と患者から表現されていることが、しばしばあります。
真の不安内容を確認する、医師のコミュニケーション能力が問われます。

放射線被ばくを純粋に心配している場合は、通常の放射線検査から組織幹細胞の変異を発症し発がんに繋がるようなリスクは非常に低く100ミリグレイ以下ではリスク増加は確認できないことを踏まえて、個々の患者に合わせた説明を行います。