放射線診療での患者の被ばく

検査の依頼目的に記載だけで被ばくを低減できますか。

検査の依頼目的の明確な記載は適切な被ばく線量につながり、多くの場合低減できます。

検査目的に合った画像を得るように放射線科のスタッフは心がけます。
依頼内容がスクリーニングであれば、それほど詳細な画像は不要ですが、周辺組織浸潤の有無など詳細な情報が必要な時は線量を調節して高鮮鋭画像の取得を心がけます。
目的が不明確な依頼は、検査を担当する診療放射線技師の適切な撮影条件選択を阻害し、条件不足による再撮影を避けるなどの理由から過度のX線照射が行われ、患者被曝線量増加の一因となる場合があります。
依頼時に目的が明確に記載されていれば、それに合致した最適な放射線量による検査が施行され、ひいては患者被曝線量の低減につながります。