放射線診療での患者の被ばく

ポータブル撮影時の同室患者と見舞客へどう対応したらいいですか。

同室患者に退室していただく必要はありません。見舞客も同様の対応となりますが、患者との関係性にも配慮して対応してください。

医療の撮影に用いるエックス線のエネルギーは一般に低く、1.5m程度離れれば充分に減衰します。
2mの距離ではほぼゼロです。
同室患者には人体影響の出現するおそれのある量の放射線は達しません。

この情報提供を、入院時の説明に加える、検査依頼が出た時点で看護師が事前に説明する、といった患者が不安に思わないようなシステムを作ってください。

見舞客も1.5~2m程度離れてもらえば被ばく量としては問題ありませんが、患者本人が家族以外には撮影の様子を見られたくない場合が普通ですから、その場の状況に応じて対応してください。