原子力災害に必要な知識

大量被ばくしたおそれがある患者への対応

トリアージの基準は1.0グレイ

表被ばく線量毎の前駆症状

トリアージの基準は1.0グレイです。大量被ばくでは、表に示すような前駆症状を生じます。無症状の場合は2.0グレイ以下の被ばくと確認できます。1.0グレイ以下では可逆的な骨髄抑制が発生せず特別な管理は不要です。被ばくした患者さんであっても、適切な除染等の対応をして、一般の病院で治療を継続してください。重篤な結果につながる可能性がある 2.0グレイ以上の被ばくが予測された場合も、症状発現までには最短でも2-3日の潜伏期間があります。潜伏期間の間に専門病院に搬送すればよく、必要な処置をして冷静に対応することが可能です。